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日常生活では、どんな店屋の主人でもしごくあたりまえに、ある人が自分がこうだと称する人柄と、その人が実際にどういう人であるのかということを区別することぐらいはできるのに、わが歴史記述ときては、まだこんなありふれた認識にさえも達していないのである。それは、あらゆる時代を、その時代が自分自身について語り、思い描いた言葉どおりに信じ込んでいるのである。    『ドイツ・イデオロギー』

私家版・従軍慰安婦問題のリンク集(2008・8)

080812

[][] 慰安所設置の年表がみあたらない 08:40 はてなブックマーク -  慰安所設置の年表がみあたらない - kmiura  慰安所設置の年表がみあたらない - kmiura のブックマークコメント

1932年ごろからの慰安所設置の年表を探したけどネット上にみあたらない。あるのは戦後の話ばかりだった。ついでなのでリンクしておく。

「慰安婦」戦後補償問題──日本の対処

http://www.zephyr.dti.ne.jp/~kj8899/ianfu_mondai.html

「慰安婦」問題と歴史修正主義についての略年表(大阪産業大学・藤永壯さん)

http://www.dce.osaka-sandai.ac.jp/~funtak/databox/nenpyo.htm

慰安婦にまつわる年表(いわゆる従軍慰安婦について歴史の真実から再考するサイト)

http://www.ianfu.net/history/history.html

従軍慰安婦の真相<検証編>従軍慰安婦問題・年表

http://www.asyura2.com/07/asia7/msg/306.html

国民が知らない反日の実態・従軍慰安婦問題・年表

http://www35.atwiki.jp/kolia/pages/77.html

新中学校歴史教科書(検定申請図書)の内容改悪に至る経過

http://www.jtu-net.or.jp/education/kk/04/001_2.html


[][] 08年08月新刊紹介 08:25 はてなブックマーク -  08年08月新刊紹介 - kmiura  08年08月新刊紹介 - kmiura のブックマークコメント

強力な資料集が出版されたようです。

資料集 日本軍にみる性管理と性暴力 フィリピン1941~45年

戦地性暴力を調査する会:編

梨の木舎

定価:4,800円+税

http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-8166-0805-6.html

紹介

本書は防衛省防衛研究所図書館の、フィリピン関係陸軍戦史資料の中から日本軍による性管理と性暴力についての資料を調べ、収めたものである。

防衛省図書館に現存する「日本軍」資料そのものが、「慰安婦」の存在を証明する!

日本軍が残した膨大かつ詳細な資料を、 東京の女性グループが丹念に調べ拾い上げ、ひとつながりの資料としてかたちにした。

目次

主 要 目  次

1章 慰安所

     解題     16

資料1  揚陸左の如し 慰安所二十四名 一九四二(昭和一七)五月二九日 18

資料2  慰安所に関する規定 一九四二(昭和一七)年六月六日 18

資料3  比女三名を以て慰安所を開設 一九四二(昭和一七)年六月一六日 20

資料4  慰安所設置 一九四二(昭和一七)年六月一一日 21

資料5  カガヤン市には慰安婦四名あり 一九四二(昭和一七)年七月三一日 22

資料18  第三慰安所を開業せしむ 一九四三(昭和一八)年二月一三日 40

資料19  慰安所 現在一名病気にて五名なり 一九四三(昭和一八)年四月 41

資料20  タクロバン町要図(慰安所あり) 一九四三(昭和一八)年六月二四日 42

資料28  兵の慰安機関もなく 一九四四(昭和一九)年八月二五日 53

資料29  第一慰安所被服窃盗事件 一九四四(昭和一九)年九月二六日 54

資料30  含む慰安婦二十五名 一九四四(昭和一九)年一一月二日 55

2章 性病対策

     解題     108

資料59  衛生サック五六〇万個 一九四二(昭和一七)年二月二五日 110

資料60  衛生サック一五三〇万個 一九四二(昭和一七)年三月三〇日 112

資料61  本日の実施課目 花柳病予防法学科 一九四二(昭和一七)年四月一七日 114

資料62  花柳病に感染せるものあり 一九四二(昭和一七)年八月二一日 115

資料63  将兵性病処理に関する通牒 一九四二(昭和一七)年九月一八日 115

資料64  本部より配布したるサック 一九四二(昭和一七)年一一月二一日 116

資料65  衛生サック欠乏せるに付 一九四二(昭和一七)年一一月二一日 117

資料66  サックを左記により分配 一九四二(昭和一七)年一二月一二日 118

資料67  慰安所の監視に努め月間性病患者なし 一九四二(昭和一七)年一二月 118

資料68  花柳病予防に関する連隊長注意 一九四三(昭和一八)年一月二六日 119

資料85  衛生サック等に関する一覧表〔編者作成〕  165

3章「性的問題」の取締

     解題     170

資料86  強奪強姦等の行為は絶対厳禁す 一九四二(昭和一七)年一月三日 172

資料87  暴行又は猥褻に亘るが如き行為 一九四二(昭和一七)年一月三日 172

資料88  憲兵の職権乱用に就いて 一九四二(昭和一七)年四月二日 173

資料89  性的問題の根絶 一九四二(昭和一七)年七月一九日 175

資料90  掠奪強姦等非違行為の防止 一九四二(昭和一七)年八月六日 176

資料91  師団参謀長口演要旨◯強姦行為は治安を乱す原因となる 一九四二(昭和一七)年八月 177

資料92  軍参謀長口演要旨◯作戦初期に強姦著しく多く   一九四二(昭和一七)年九月二二日 178

資資料99  慰安施設を多くすると兵の討伐力を弱む 一九四三(昭和一八)年二月四日 186

資料100  慰安等は後にし先づ討伐を実施すべし 一九四三(昭和一八)年二月六日 186

資料101  皇軍擁護の徹底に関する件 一九四三(昭和一八)年二月二一日 187

4章  現地の証言

     解題     200

資料109  抗日伝単◯風刺漫画 一九四二(昭和一七)年五月一九日 202

資料110  通信検閲標準 一九四二(昭和一七)年一〇月二七日 204

資料111  郵便検閲◯強姦はたせず激昂、暴行をなし 一九四二(昭和一七)年六月五日 206

資料112  郵便検閲◯婦女子を追ひ廻し強姦 一九四二(昭和一七)年一一月一〇日 207

資料118  郵便検閲◯女子供が七〇名も殺された 一九四二(昭和一七)年九月三〇日 218

資料123  通牒◯生活逼迫を続ける民衆の動向(バヨンボン) 一九四四(昭和一九)年一月 228

資料125  「ゲリラ」隊司令部覚書 一九四二(昭和一七)年一二月二二日 232

資料132  書翰◯日本兵の人道を無視せる行為 一九四四(昭和一九)年四月一六日 242


     日本占領下フィリピン略年表    249

     日本占領下フィリピン要図     250

前書きなど

はじめに

 本書は、防衛省防衛研究所図書館に所蔵されている、フィリピン関係陸軍戦史史料の中から、日本軍文書にみる性管理と性暴力をあらわす資料を収めたものである。すなわち、「慰安所」、強姦や暴行についての記述のあるもの、性病(当時は花柳病という呼び方もあった)についての対策や、軍紀風紀をかかげて性犯罪を取り締まろうとするもの、および占領下の現地の証言・状況等をつたえている資料を収録している。

 これは、先に当調査会が発行した『日本占領下フィリピンにおける日本軍性暴力史料集 1941◯1945』(戦地性暴力調査会 私家版、二〇〇〇年)に、その後調査した資料を加え、あらたな視点から編集・構成しなおしたものである。調査の範囲を広げた結果、フィリピンに加えて、中国、台湾、「南方地域」に関する資料も一部、収録した。

 防衛省防衛研究所図書館では、フィリピン関係陸軍戦史史料を、主に「比島」として分類し、ほぼ時期ごとに、「比島進攻」、「比島防衛」、「比島全般」、「比島決勝」等に分けている。さらに、方面軍、師団、連隊、大隊など、部隊別の名称をつけてファイルしている。ただし、一つの簿冊の中に時期や種類などの異なるさまざまな資料が混在しているものもあり、分類は必ずしも厳密ではない。

 フィリピン関係の資料には、「陣中日誌」、「戦闘詳報」、「業務詳報」、「作命綴」など、各部隊の作戦、戦闘の記録や報告、および軍政部・軍政監部発行の「軍政広報」等いわば公的史料、また戦後の「復員関係資料」や、戦史室・戦史部編の聞き取り調査資料など多岐にわたる種類の文書があり、総数でおよそ一五〇〇冊余りと思われる。それらは、戦後、執筆・発表されたものを除けば、敗戦時の資料焼却や、散逸を免れて残ったものであり、軍資料全体から見ると、ほんの一部にすぎない。

 また、これらの資料は、当時の軍の厳重な管理、検閲のもとに記録作成、保存されたものであり、軍の立場が反映されているものと言える。

 さらにそのなかには、現在なお非公開(たとえば「日記」など)とされているもの、当初は公開ないし一部公開されていたのが、今では閲覧禁止となっているものもある。「個人情報保護」などを理由に、たとえば犯罪の記録がまるごと袋綴じにしてあるもの、また「名簿」などを袋綴じした上に複写を貼り、名前部分のみ墨塗りしたものなども多い。簿冊ごと複写禁止、とされている資料も多数ある、というのが現状である。

 しかし、このような状況でも、これらの軍資料のなかから読み取れたものも少なくない。「陣中日誌」や「会報」といった日常的な記録のなかに、「慰安所」の設置・運営管理についての記述が見られる。「皇軍」のための性病予防の方策や検黴検査など、性病対策に関する文書が多数ある。それにもかかわらず、性病が蔓延し、困惑している実情を示す資料も多い。また、占領した日本軍による女性への暴行や強姦、といった事実の記録が多数みられる。

 軍の上層部は、こうした「性的問題」を取り締まるために軍紀風紀の確立を必須として、訓示や命令、勧告等をくりかえし発している。それは逆からみれば、取り締りが容易でなく、絶えず綱紀粛正の戒告を発せざるをえなかったフィリピン占領の実態、状況を示していると言える。

 憲兵隊の「通信(郵便)検閲月報」や、フィリピン人の書翰、また反日運動のビラなどの資料は、現地の側からみた日本軍占領の実態をつたえるものである。

 これらの資料は四章に分け、それぞれ、

   1章  「慰安所」

   2章  性病対策

   3章  「性的問題」の取締

   4章  現地の証言

として構成した。

 またフィリピン以外の資料は各章の末尾にいれた。中国(史料分類では「支那」)、台湾、「南方地域」関係資料(史料分類は「南方」)、「陸亜密大日記」「陸支密大日記」等の資料である。

*なお、一九九二年以降、フィリピンでも日本軍「慰安婦」にされた被害者が多数、名乗り出ている。その証言により、軍資料に記録されている軍管轄「慰安所」のほかに日本軍の各駐屯地(病院、倉庫、工場、市場など)に、日本兵によって現地女性が拉致監禁され性奴隷を強いられた事実があきらかになっている。彼女たちの証言に沿って軍文書の調査をしたが、直接的記録は見いだせていない。

 

戦地性暴力を調査する会

版元から一言

私たちは加害国の市民として、女性として、二度とこのようなことが繰り返されないために、日本軍の戦争犯罪・性暴力の実態を明らかにしようと取り組んできました。資料調査をとおして浮かび上がったことは、戦地における兵士の性管理と女性への性暴力の深刻さ、性意識のあり方でした。それは現在もなお続く、女性への人権侵害に共通の問題を投げかけています。本資料集が日本軍の性暴力の事実を明らかにする一助となることを願っています。

StiffmuscleStiffmuscle2008/08/15 15:22さっそく取り寄せました。各章の解題に一通り目を通したとこですが、「慰安所」の設置、「慰安婦」の徴集、現地女性への性暴力の多発など、フィリピンの実態と沖縄の実態に重なる部分が多くてビックリしました。
宮古島の「慰安所」についての調査報告も9月に刊行されるようです。詳細はのちほど、ブログのほうに書きます。

kmiurakmiura2008/08/15 19:09おお、すばやい。
沖縄にフォーカスした資料集はすでに刊行されているのでしょうか。

StiffmuscleStiffmuscle2008/08/17 14:41沖縄の「慰安所」や「慰安婦」に関する包括的な資料集はないと思います。
これまでの研究の成果を概括する総括的研究が日本の戦争資料センター『季刊 戦争歴史研究 第60号』から始まっています。
古賀徳子『沖縄戦における日本軍「慰安婦」制度の展開(1)』((3)まであるようです)

■吉見義明/林博史『共同研究 日本軍従軍慰安婦』(大月書店、1995年)に沖縄の「慰安所」や「慰安婦」についてのわかりやすい概説があります。

証言が読めるもので、比較的入手しやすいもの(日本のAmazonで古本が比較的安価で入手可能)
■川田文子『赤瓦の家』(筑摩書房、1987年、*文庫版あり)
■朴壽南『アリランのうた‐オキナワからの証言』(青木書店、1991年)

<<ネットで読めるもの>>
■読谷村史 第五巻 資料編4『戦時記録』上
http://www.yomitan.jp/sonsi/vol05a/index.htm

■アジア女性基金『政府調査「従軍慰安婦」関係資料集成 3』
http://www.awf.or.jp/pdf/0051_3.pdf
(91)石兵団会報第54号 ~(105)独立第29大隊本部陣中日誌 が沖縄関連の資料。

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