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日常生活では、どんな店屋の主人でもしごくあたりまえに、ある人が自分がこうだと称する人柄と、その人が実際にどういう人であるのかということを区別することぐらいはできるのに、わが歴史記述ときては、まだこんなありふれた認識にさえも達していないのである。それは、あらゆる時代を、その時代が自分自身について語り、思い描いた言葉どおりに信じ込んでいるのである。    『ドイツ・イデオロギー』

私家版・従軍慰安婦問題のリンク集(2008・8)

070704

[] キーワードを二つ上げました 01:53 はてなブックマーク -  キーワードを二つ上げました - kmiura  キーワードを二つ上げました - kmiura のブックマークコメント

奴隷状態の定義

奴隷制の定義”というキーワードで数日前に上げたのですが、Slaveryの意味の広さに対して奴隷制という日本語の単語は意味が狭すぎる、ということで、項の翻訳者であるStiffmuscleさんとの協議の結果、改めて差し替えました。訳語の統一等、まだ少々編集中ですがほぼ出来上がっているのでキーワードにしました。

マンダレー駐屯地慰安所規定

Phlsさんが、スキャン画像からテキストに落としてくれました。軍が慰安所の経営に本質的に関わっていたことを明確にしめしている資料です。「従軍慰安婦はただの売春婦だった」という主張があまり尊重できたものではないことが(少なくともマンダレーに関しては)一見してわかります。

[][] 1945年8月15日以降の公文書・軍事指令書などの焼却について 01:53 はてなブックマーク -  1945年8月15日以降の公文書・軍事指令書などの焼却について - kmiura  1945年8月15日以降の公文書・軍事指令書などの焼却について - kmiura のブックマークコメント

アメリカ国立アーカイブ「日本戦争犯罪の研究」というPDF文書の中に、エドワード・ドレアさんによる序論があり、そこに初めてみる写真があったので、ni0615さんがオーガナイズされている掲示板「公文書の焼却」に投稿しました。

http://ianhu.g.hatena.ne.jp/bbs/26/39

1945年9月27日付の占領米軍海兵隊によるレポートに添付された、旧帝国日本軍が行った証拠隠滅のための文書焼却の証拠写真だそうです。ここにも貼り付けておきます。

f:id:kmiura:20070704005234j:image

上の”序論”のキャプションには撮影日時が書いていないので不明ですが、あわてて燃やした、という様子が歴然としています。

参考になるリンク 

証拠隠滅しておいて「証拠はない」と開き直る人たち

http://d.hatena.ne.jp/yamaki622/20070408/p1

[] Apemanさんのところのコメント欄02:38 はてなブックマーク -  Apemanさんのところのコメント欄。 - kmiura  Apemanさんのところのコメント欄。 - kmiura のブックマークコメント

http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20070304/p1#c

従軍慰安婦関連資料に関するエントリーで、3月付けの記事なのだが、つい最近までコメント欄が延びている。後半の議論の内容は主に陸支密第七四五号の解釈。いまだに”小林よしのり”解釈が跋扈してひきもきらないのはすげえなあ、と思う。「私はシンジツを知った」気になるのがメカニズムか。いずれこのコメント欄は抜粋して陸支密第七四五号をめぐる議論の典型例」とし、キーワードに加えよう。

[追記] コメント欄から抜粋。(2007/06/25 20:55 - 06/28 20:25)

"散歩"が、Apemanの投稿記事に小林よしのり解釈を開陳することで議論は始まり(またか、という感じですが)、eichenberger199、mutuki、Phls、厘斗などが参入(敬称略)。小林よしのり解釈を信奉し参入してくるコメンター(ここでは"散歩"と"mutuki")にどのように対応するか、という点で参考になる。また、議論に圧倒された際の応答の仕方には、よく見られるパターンが踏襲されている(個人攻撃など)ので、今後の効率を考えれば分析して一定の対応の仕方を学ぶのはよいかもしれない。

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散歩 『突然すみません。

「軍慰安所従業婦等募集に関する件」 昭和13年 「陸支密大日記 第10号」 レファレンスコード:C04120263400

ですが、解釈の仕方、読み取り方を間違えていませんか?

というか、重要な所を(後略)にしないで下さい。

そういう意図的とも取れる略し方をするから疑われるのです。

この史料に書かれているのは、

「委託業者の選定が適当であった為に、募集にあったって問題行動を起こす者が少なくない。

将来的には軍がきちんと選定し、地元警察等と連帯して問題が起こらないようにするべきだと報告します。」

という内容です。

これは委託業者の行状に対する報告書。

軍部諒解等ノ名儀ヲ利用シ」の主語は委託業者。

軍部諒解等ノ名儀ヲ利用シ為ニ軍ノ威信ヲ傷ツケ且ツ一般民ノ誤解ヲ招ク虞アルモノ」とは

軍部の了解を得ている等の名義を利用して、軍の威信を傷つけかつ一般人の誤解を招く恐れがある者」

という意味です。

そもそもこの時代は売春業は合法なのです。

軍が自分達専用の売春宿を持とうとも、それそのものは何ら「軍の威信を傷つける」ものでも、「一般人の誤解を招く恐れがある」ものでもありません。

「軍の威信を傷つける」「一般人の誤解を招く恐れがある」としているのは、誘拐まがいの方法で女性を集めてくる事です。』 (2007/06/25 20:55)

Apeman 『使い古されたトリックは勘弁してください。いちいち反論するのも退屈です。』 (2007/06/25 21:22)

散歩 『トリック(w

重要な部分を略して表記する方が使い古されたつまらないトリックですよ。

これは歴史認識などというメンドクサイ話ではなく日本語の読解能力の問題です。

たかだか100年足らず前の日本語ですから、ちゃんと読みましょう。

http://pds.exblog.jp/pds/1/200504/12/37/a0029437_17125529.jpg

まずこちらがアジ歴で公開されている文書です。

テキストを打ち出すとこうなります。

陸軍省兵務局兵務課起案 軍慰安所従業婦等募集に関する件 1938年3月4日

            起元庁(課名)兵務課

 軍慰安所従業婦等募集ニ関スル件

陸支密

  副官ヨリ北支方面軍及中支派遣

  参謀長宛通牒案

支那事変地ニ於ケル慰安所設置ノ為、内地ニ於テ

之カ従業婦等ヲ募集スルニ当リ故ラニ軍部諒解

等ノ名儀ヲ利用シ為ニ軍ノ威信ヲ傷ツケ且ツ一

般民ノ誤解ヲ招ク虞アルモノ或イハ従軍記者、慰

問者等ヲ介シテ不統制ニ募集シ社会問題ヲ

惹起スル虞アルモノ或イハ募集ニ任スル者ノ人選適

切ヲ欠キ為ニ募集ノ方法、誘拐ニ類シ警察当局

ニ検挙取調ヲ受クルモノアル等注意ヲ要スルモノ

少カラサルニ就テハ将来是等ノ募集等ニ当リテハ

派遣軍ニ於テ統制シ之ニ任スル人物ノ選定ヲ

周到適切ニシ其実施ニ当リテハ関係地方ノ憲

兵及警察当局トノ連繋ヲ密ニシ、以テ軍ノ威信

保持上並ニ社会問題上遺漏ナキ様配慮相成

度依命通牒ス

    陸支密第七四五号 昭和拾参年参月四日

Apeman さんが(後略)とされた部分は

>以テ軍ノ威信保持上並ニ社会問題上遺漏ナキ様配慮相成

度依命通牒ス

「通牒ス」とありますから、これが報告書である事が分りますね。

以下に平たく読みやすくしたものも記載します。

支那事変の地における慰安所設置の為に、

内地において、これ(慰安所)の従業婦等を募集するに当って、

軍部了解等の名儀を利用して、軍の威信を傷つけかつ一般人の誤解を招く恐れあるもの

・従軍記者や慰問者等を介して不統制に募集し、社会問題を起こす恐れあるもの

・募集を任せる者の人選が適切を欠いた為に、募集の方法が誘拐に類するもので、警察当局に検挙取調を受けるもの

等がいて、注意を必要とするものが少からざる状況にあるので

将来的にはこれ等の募集等に当っては

派遣軍において統制しこれ(募集)を任せる人物の選定を周到適切にし

その(募集の)実施に当っては関係地方の憲兵及警察当局との連繋を密にすることによって、

軍の威信保持上ならびに社会問題上、遺漏なき様配慮すべきであると、この度の命令について、報告します。


これでも理解できない方の為に、2ch風に要約すると

「俺らの雇った奴等はDQNだから注意汁!」

後半は

「やっぱちゃんと選んで雇うべきじゃね?」

蛇足ですがついでに解説すると最初に「起案」とありますので、これが報告書の原案である事が分ります。

このように参謀長に報告しても宜しいでしょうか?と上司に許可を貰っている書類です。

(OKを出した上官の押印がありますね。)

さて、この文書から、誘拐まがいの募集方法については問題視していても、売春宿を公設する事に関しては何ら問題を感じていない事が分るはずです。

それは何故か。

ヒント:この文書が書かれたのは1938年です。

さて、この時江戸時代に隆盛を誇った吉原などの花街はどうなっていたでしょうか?』 (2007/06/27 00:39)

eichelberger199 『>「通牒ス」とありますから、これが報告書である事が分りますね。

 「通牒ス」をこういうふうに解釈する人を見たのはこれがはじめてです。こういう人がぬけぬけと、

>これは歴史認識などというメンドクサイ話ではなく日本語の読解能力の問題です。

>たかだか100年足らず前の日本語ですから、ちゃんと読みましょう。

とのたまうのですから、まったく大笑いですね、Apemanさん。』 (2007/06/27 11:00)

Apeman 『通牒 (1)書面で通知すること。また、その書面。(2)通達の旧称。(広辞苑第4版より)

eichelberger199 さんのご指摘で終わりにしても十分、というはなしではあります。そもそも、「通牒」を「報告書」と歪曲することで一体なにを達成しようとしているのかさっぱりわかんないですが。でもまあ、今日は他にお返事すべきコメントもないのでお相手しておくことにしましょう。

まず「以テ軍ノ威信保持上並ニ社会問題上遺漏ナキ様配慮相成度依命通牒ス」の省略について。この箇所は「将来是等ノ募集等ニ当リテハ派遣軍ニ於テ統制シ之ニ任スル人物ノ選定ヲ周到適切ニシ其実施ニ當リテハ関係地方ノ憲兵及警察當局トノ連携ヲ密ニ」することによって軍が何を達成しようとしたかを示すものです。そしてそれはこの文書が問題にしているのが「軍ノ威信ヲ傷ツケ」「不統制ニ募集シ社会問題ヲ惹起スル虞アルモノ」「募集ノ方法誘拐ニ類シ警察当局ニ検挙取調ヲ受クルモノアル」といった事態であることから当然推論できることであって、別に最後の一節を省略したからといって文書全体の趣旨を歪めることにはならない。「是等ノ募集等ニ当リテハ派遣軍ニ於テ統制シ之ニ任スル人物ノ選定ヲ周到適切ニシ其実施ニ當リテハ関係地方ノ憲兵及警察當局トノ連携ヲ密ニシ」というかたちで軍が慰安婦の募集に関与していたことを示す、という目的に必要な範囲で引用を行なっただけのことです。

だいたい、「以テ軍ノ威信保持上並ニ社会問題上遺漏ナキ様配慮相成度依命通牒ス」の部分まで引用するとなにか軍にとって有利な解釈が可能になるのかと言えば全くそんなことはなくて、例えば軍にとっての最大の関心事はあくまで「軍ノ威信保持」だったことがうかがえてしまうし、この「通牒」以降も「社会問題上遺漏」があれば方面軍・派遣軍レベルで軍に責任があることを示すことになるわけです。

>さて、この文書から、誘拐まがいの募集方法については問題視していても、売春宿を公設する事に関しては何ら問題を感じていない事が分るはずです。

これが旧日本軍を擁護する材料になると思っているところが「使い古されたトリック」たる所以ですよ。まさか「旧軍が問題だと思わなかったことは現に問題ではないのだ」と思ってるわけじゃないでしょうね? まさか「公娼制とは国営売春のことだ」と思ってるわけじゃないですよね? むしろ軍が兵站の一部として買春施設をつくることを問題と認識していなかったこと、それ自体が旧軍の人権感覚の稀薄さ(兵士の交替休暇制度が整備されていなかったこともあわせて)を物語っているのです。』 (2007/06/27 12:10)

uchya_x 『散歩さんのような方々のアシストもあり。無事(?)外交委員会で非難決議案が可決されたそうですよ。あの意見広告は最も効果的な応援だったみたいですね。』 (2007/06/27 12:23)

Apeman 『付け加えておくと、最初のコメントの

>軍が自分達専用の売春宿を持とうとも、それそのものは何ら「軍の威信を傷つける」ものでも、「一般人の誤解を招く恐れがある」ものでもありません。

>「軍の威信を傷つける」「一般人の誤解を招く恐れがある」としているのは、誘拐まがいの方法で女性を集めてくる事です。

というのも明らかな誤読ですね。「軍ノ威信ヲ傷ツケ且ツ一般民ノ誤解ヲ招ク虞アルモノ」とは「之カ従業婦等ヲ募集スルニ当リ故ラニ軍部諒解等ノ名儀ヲ利用」することを指している。「…為ニ軍ノ威信ヲ傷ツケ」と因果関係は明快なのであって他の解釈の余地はありません。軍慰安所の存在は当時の軍の感覚でも体面のよいことではなかった、ということです(これは毎日新聞社の「不許可写真」写真集に慰安所の利用規程を写したものが含まれていたり、岡村寧次が「私は恥かしながら慰安婦案の創設者である」と第一次上海事件当時のことを振り返っていることなどからも推測できます)。』 (2007/06/27 12:25)

eichelberger199 『 せっかくの機会ですので、こちらも便乗させてもらって、慰安所従業婦を募集するにあたって「故ラニ軍部諒解等ノ名儀ヲ利用」することそのものが、当時において「軍ノ威信ヲ傷ツケ且ツ一般民ノ誤解ヲ招ク虞アル」ことだとみなされていたのを示す別の資料を紹介しておきます。

 内務省警保局(現在の警察庁にあたる官庁)の外事課が刊行していた『外事月報』昭和17年4月分に次のような記事(「南洋行酌婦募集広告取締」)があるそうです。長くなるので、原文は紹介しませんが、概要はこうです(「 」でくくった部分は原文からの引用です)。

 神戸在住芸妓紹介業者井上某が、「南洋方面軍慰安所に稼働すべき酌婦を募集するに当り、葉書に行先南洋○○方面(海軍慰安所)と印刷せるもの二百枚を全国各地に郵送」した。その葉書が秋田県で発見され、警察は「防諜並軍の威信保持上之を阻止することにし、兵庫県に於て前記井上に対し将来を厳戒、残部五十枚を任意提出せしめた」という事件です(鈴木裕子他編『日本軍「慰安婦」関係資料集成 上』p.395、明石書店、2006年)。

 つまり、「南洋某方面の海軍慰安所で働く酌婦募集」といった内容の葉書を全国に郵送したら、警察から「軍の威信保持上」阻止すべきとみなされて、厳重注意をくらったうえ残りの葉書を没収されてしまったわけです。

 どうやら散歩さんご自身は、「売春宿を公設する事に関しては何ら問題を感じない」方のようですが、当時の日本の警察は、銃後の日本国民は決して散歩さんのように考える者ばかりではないと考えていた。すなわち「売春宿を公設する事」が銃後の国民に知れわたったりしたら、軍の威信は大いに揺らぎかねないと、心配していたわけです。

 たしか、現在の自分の感覚なり倫理観で、当時の人の感覚や倫理観を判断するのは、たいへんまずいことであるというのが、一部の方の口癖じゃありませんでしたっけ。』 (2007/06/27 14:51)

厘斗 『軍が兵站の一部として買春施設をつくることが問題であるか、といえば問題であるというほかないわけですけれども。

しかし、もし募集が穏当に行われ、施設での労働条件が妥当なものであったなら、これほどまでに問題がクローズアップされることはなかったでしょう。

「俺らの雇った奴等はDQNだから注意汁!」ということならば、そのDQNがしたことについて、雇った側である軍なり国家なりの責任が問われるのは当然ではないでしょうか。

ところで「現在の自分の感覚なり倫理観で、当時の人の感覚や倫理観を判断するのは、たいへんまずいことである」というのは、日本人が責任逃れをしたいときの常套句になりつつあるようで。

http://www.asahi.com/politics/update/0626/TKY200706260477.html

常套句となったがために説得力が失われる、というところまで行ってくれたほうがいいのかもしれません。』 (2007/06/27 18:16)

Apeman 『うちゃさん

なにせ「事実をふまえていない」と主張する際に事実を無視するという、最悪の手段を使いましたからね。

厘斗さん

>しかし、もし募集が穏当に行われ、施設での労働条件が妥当なものであったなら、これほどまでに問題がクローズアップされることはなかったでしょう。

慰安婦問題の射程は深くかつ多様なので、何がもっとも核心的な問題であるかについて私自身結論を出せているわけではないのですが、事実問題としてご指摘はもっともですね。売買春に関して矯風会的な主張はかつて程の影響力を持たなくなる一方で日本軍の慰安所制度が問題視される大きな要因は、なによりも慰安婦募集プロセスおよび慰安所の実態にあるわけですから。

>http://www.asahi.com/politics/update/0626/TKY200706260477.html

ここで右派が社保庁労組擁護の一大キャンペーンでも張ればその首尾一貫性に敬意を払うこともできるんですけどね。』 (2007/06/27 21:53)

monro 『警察関係者が慰安婦の募集を、当初どう見ていたかについては、永井和氏がいくつかの事例を紹介し論考されてますね。

http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/~knagai/works/guniansyo.html』 (2007/06/27 22:58)

散歩 『別に旧日本軍の擁護などしていませんよ。

>「是等ノ募集等ニ当リテハ派遣軍ニ於テ統制シ之ニ任スル人物ノ選定ヲ周到適切ニシ其実施ニ當リテハ関係地方ノ憲兵及警察當局トノ連携ヲ密ニシ」というかたちで軍が慰安婦の募集に関与していたことを示す、という目的に必要な範囲で引用を行なっただけのことです。

これは無理です。

「是等ノ(以下略」というかたちで「関与した」とは書いてありません。

そもそもこの文書を書いた軍人には、業者にどう関与するか決める権限はありません。

というか、これが起案書だという意味分ってますか?

>通牒 (1)書面で通知すること。また、その書面。(2)通達の旧称。(広辞苑第4版より)

ですから、陸軍省兵務局兵務課の参謀長宛の通知書(報告書)の原案です。

起案書って分りますか?

今でも官公庁ではこの形式で文書が作成されます。

作成された書類はまず各課内を廻り上司の承認を受けてからやっと通知・通達される。

起案書の段階ではまだ通知・通達される前です。


>軍にとっての最大の関心事はあくまで「軍ノ威信保持」だったことがうかがえてしまう

当然です。

募集に応じた娼婦が募集方法や労働条件に納得しているのならば、特に注意すべき点もありません。

>軍が兵站の一部として買春施設をつくることを問題と認識していなかったこと

していないでしょうね。

当時はどこの国の軍でも買春施設はありましたし。

日本軍だけが特別人権意識が高いわけがないでしょう。

新聞の募集広告で募集されたりもしてましたしねえ。


でも、Apemanさんの言っている事はおかしくないですか?

「軍は問題と認識していなかった」と言ったり、「当時の軍の感覚でも体面のよいことではなかった」と言ったり。

全然逆の主張をしていますね。

どちらかにして頂けませんか?

それともApemanさんは何でもいいから旧日本軍を貶したいだけですか?

まあ「今からソープに行くぜ!」とか公衆の面前で堂々と言わないぐらいの慎みは在っただろうとは思いますけど。

>「俺らの雇った奴等はDQNだから注意汁!」ということならば、そのDQNがしたことについて、雇った側である軍なり国家なりの責任が問われるのは当然ではないでしょうか。

管理責任は問われるでしょう。

この文書では報告を受けた軍部が対応したのかしなかったのか、そこまでは分りません。

ところで、皆さんは例え70年近く昔であろうと「軍が買春施設をつくることが問題である」とお考えのようですが、当時の法律のどこに「買春施設を作ってはいけない」とされているのでしょうか。

条文を提示していただけませんか?

私の言っているのは単純です。

例えば、今は禁煙分煙が当然となっていますが、一昔前は会社内でも電車の中でも当たり前に吸われていた。今そんな事をしたら大顰蹙ですね。

でも、電車内での喫煙が当然であった時代に行われていた車内喫煙を指して「モラルが無い!」と非難してもそれはナンセンスです。


>意見広告は最も効果的な応援だったみたいですね。

そうですね。

ばっちり売春婦だと書かれたようです。

一歩前進と言った所でしょうか。

これからきっと面白くなりますよ。楽しみですね。』 (2007/06/27 23:27)

Gedol 『ども。

>作成された書類はまず各課内を廻り上司の承認を受けてからやっと通知・通達される。

>起案書の段階ではまだ通知・通達される前です。

一応大臣決裁済みの資料の様ですが?当然その通りに「通知されている」と考えるのが妥当だと思いますが。

あと、「通知」の宛先は「北支方面軍及中支派遣参謀長」ですよね。

ついでに、

>電車内での喫煙が当然であった時代に行われていた車内喫煙を指して「モラルが無い!」と非難してもそれはナンセンスです。

電車内での喫煙が当然であった時代に行われていた車内喫煙を指して「ヒドい事してたよね」と「評価」するのはナンセンスですか?』 (2007/06/27 23:43)

Apeman 『>「是等ノ(以下略」というかたちで「関与した」とは書いてありません。

はあ? まさか、まさかですよ、「関与した、と書いてないから関与はなかった」とお考えなわけではないですよね?

>そもそもこの文書を書いた軍人には、業者にどう関与するか決める権限はありません。

>というか、これが起案書だという意味分ってますか?

お役所が「決める権限がない」事柄について「起案」するのだ、ということをおっしゃろうとしているのですか? それとも官僚ハイアラーキーの中間段階に位置する人間には最終的に「決める権限がない」のだから、そうした官僚がどんな文書を書こうが国家の責任とは関係がない、ということをおっしゃるつもりなんですか?

>起案書の段階ではまだ通知・通達される前です。

と主張することがどう言う含意をもつか、理解されているんでしょうかね。いわゆる「否定派」はこの文書をもって「軍は違法な募集をちゃんと取り締まろうとしていた」と主張しているわけですが、あなたによれば「これはあくまで起案段階だから、軍が違法な募集をちゃんと取り締まろうと決定したわけではないんだよ」ということになるわけですね?

>募集に応じた娼婦が募集方法や労働条件に納得しているのならば、特に注意すべき点もありません。

他にも追求すべき点はあるのですがとりあえず絞り込みます。「募集に応じた」のはすべて、とはいわないまでも大部分が「娼婦」だったのですか? そして(こちらがより重要ですが)すべて、とはいわないまでも大多数の慰安婦は「募集方法や労働条件に納得」していたのですか? そう判断する史料的根拠があるならぜひともご教示ください。そうすれば私も認識を改めるでしょう。

>当時はどこの国の軍でも買春施設はありましたし。

へえ、そうなんですか。史料的根拠を示してください。いうまでもないことですが「群の駐屯地の近くに買春施設がある」ことと「軍に買春施設がある」こととはまったく異なる事柄です。

>「軍は問題と認識していなかった」と言ったり、「当時の軍の感覚でも体面のよいことではなかった」と言ったり。

「問題として認識すること」と「体面のよいことではないと考えること」の違いがわかりませんか? まあ、「世間」が道徳的判断の基準である人々にはわからない違いかもしれませんね。

>まあ「今からソープに行くぜ!」とか公衆の面前で堂々と言わないぐらいの慎みは在っただろうとは思いますけど。

その程度の「慎み」があったことは私も否定していないのですよ。問題は(70年前と現在とでは売春をめぐる全般的な事情に無視できない程度の違いがあることは前提としたうえで)軍隊という当時の日本で圧倒的な実力を持っていた組織の内部で単に「「今からソープに行くぜ!」とか公衆の面前で堂々と言わないぐらいの慎み」があっただけでは、人権を擁護するうえでは十分でなかった、ということです。

>この文書では報告を受けた軍部が対応したのかしなかったのか、そこまでは分りません。

つまりこの文書は旧軍を免罪する根拠にはならない、ということでいいですね? 私はこの文書を「旧軍が違法・不当な慰安婦の募集に対して対策をとらなかった」ことの根拠としてはいません。単に「慰安婦の募集に軍が関与していた」ことの根拠としているだけです。

>ところで、皆さんは例え70年近く昔であろうと「軍が買春施設をつくることが問題である」とお考えのようですが、当時の法律のどこに「買春施設を作ってはいけない」とされているのでしょうか。

第一に、あなたは「違法でないことはすべて問題ではない」とお考えなのでしょうか? 返答を要求します。第二に、あなたは「私人が行なってもよいことは、すべて国家機関が行なってもかまわない」とお考えなのでしょうか? 返答を要求します。第三に、慰安所制度に対する日本政府および日本軍の責任を否認する人々がしばしば「偽善」を批判することをふまえてお尋ねします(それゆえ、あなたが「偽善」は必ずしも悪くない、とお考えならこの問いに答える必要はありません)。「本音と建て前の乖離」をいかなる場合でも許さないのは「偽善」の典型的な徴候の一つだと思いますが、あなたは「本音と建て前の乖離」についてどうお考えですか? 私は「本音と建て前」のあいだに乖離があるのはむしろ当然だと思っています。そうでなければ「建て前」の理念的規範性は効力を失うと思うからです。具体的にいえば「政府機関が売買春を容認することと、それを自ら制度化することのあいだには大きな違いがある」と私は思うわけですが、あなたはどうお考えですか?

>でも、電車内での喫煙が当然であった時代に行われていた車内喫煙を指して「モラルが無い!」と非難してもそれはナンセンスです。

まずこのたとえそのものが不適切です。「電車内での喫煙が当然であった時代」においても「煙草の煙を同じ車輛に乗り合わせた乗客に向けて吹きつける」ようなふるまいは当然「モラルが無い」と評価されますよね? さらに言えば未成年者に売春させることや強制ないし詐欺的手段によって売春させることは当時の法的・道義的水準にてらしても不適切なのです。厘斗さんが指摘されたように「もし募集が穏当に行われ、施設での労働条件が妥当なものであったなら、これほどまでに問題がクローズアップされることはなかった」のです。

>ばっちり売春婦だと書かれたようです。

>一歩前進と言った所でしょうか。

こういう発想こそがまさに批判の対象になっている、ということが理解できないあなたのような人間が米下院決議批判論者の多数派なのだとすると、決議可決はまさに自業自得としか評価できなくなりますね。』 (2007/06/28 00:07)

Apeman 『monroさん

フォロー、ありがとうございます。

Gedolさん

>一応大臣決裁済みの資料の様ですが?当然その通りに「通知されている」と考えるのが妥当だと思いますが。

ご指摘ありがとうございます。画像ファイルでは不鮮明ではあるものの「大臣」「次官」「決裁指定」「決行指定」欄などに押印がある文書ですね。

>電車内での喫煙が当然であった時代に行われていた車内喫煙を指して「ヒドい事してたよね」と「評価」するのはナンセンスですか?

これはいわゆる「現在の価値観で過去の行動を判断する」問題と関わる事柄ですね。既にコメントしたように、慰安婦制度については当時の法的、道義的水準にてらしても問題にされて然るべき側面があったわけですが、「当時は(概ね)問題とされなかった事柄」についても「ヒドい事してたよね」と評価することを否定するなら、よく言われるように奴隷制を批判することすらできなくなってしまいますよね。』 (2007/06/28 00:20)

Gedol Gedol 『更に言うと、

「当時の法的、道義的水準にてらしても問題にされて然るべき側面があった」が、当時の状況として「仕方なかった」としても・・・「ヒドい事してたよね」って評価からは逃れられないワケで。大事なのは「それじゃソレを踏まえて今後はどうするか」ってコトで、東方の国からのツッコミもソコを問うていると思うんですけどねぇ。』 (2007/06/28 00:31)

mutuki 『横から失礼します。Apemanさんは

慰安婦制度については当時の法的、道義的水準にてらしても問題

未成年者に売春させることや強制ないし詐欺的手段によって売春させることは当時の法的・道義的水準にてらしても不適切

と書いてるけど、それは正に不法業者がやった事で軍はそりゃ拙いと通牒だしてる訳じゃないですか?それとも軍が未成年でもいいから連れてこい、軍の名が出なければ詐欺でも良いぞ、と書いたメモでもあると言うのかかね?

>>売春婦だと書かれたようです。

そしてこれが今回の結論だよね、世界が慰安婦売春婦だと認めてくれますよ』 (2007/06/28 00:38)

eichelberger199 『散歩さんへ

>ですから、陸軍省兵務局兵務課の参謀長宛の通知書(報告書)の原案です。

 Gedolさんも指摘されていますが、せっかくApemanさんが、レファレンスコードまで明記しているにもかかわらず、この文書の原本の画像をみもしないで、いいかげんなことを言ってますね。

 アジア歴史資料センターで原本の画像をみればわかることですが、この文書は陸軍省兵務局兵務課で起案され、同課の千葉課長、さらに今村兵務局長の承認を受けたあと、大臣官房に送られ、そこで主務副官、櫛淵高級副官(大臣官房の官房長のような役職)の判子をもらったあと、梅津陸軍次官が決済して結了です。

 この件は、大臣が次官に決済を委任していることがらなので、杉山陸軍大臣の判子はありません。次官決済のあと、高級副官の名前で北支那方面軍参謀長と中支那派遣参謀長に依命通牒として打電されました。依命通牒ですから、比較的軽微なことがらについての大臣の指示文書とみてかまいません。その通牒の発簡番号は「陸支密第745号」です。これ以降この通牒を参照するときには、この発簡番号で言及されます。

 なお、通牒が出されたあと、一見書類は陸軍省の文書録(「陸支密大日記」という名称です)に保管されました。その保管記録番号が「陸支密受第二一九七号」です。

 以上のことが、最初のページからわかります。』 (2007/06/28 01:07)

Apeman 『mutukiさん

これはまた壮絶に「誰も言ってないことに反論する」パターンですねぇ。旧軍の参謀本部陸軍省が「未成年だろうがなかろうがかまわない、銃剣突きつけてでも嘘ついてでも慰安婦集めてこい」などという命令を明文で出したと主張している人間…が皆無である、とまでは私にも保証できませんが、少なくとも一定の影響力のある論者でそういう主張をした人間が誰なのか、存在するのなら教えてくださいな。そんなところにこの問題の核心があるわけじゃない、というのはほとんど自明のことだと思ってたんですがね。

例えば現在の日本政府が「当て逃げしてもオッケー」などという「通牒」を出しているという事実なんかは当然なくて、政府としてはもちろん「当て逃げはいけません」という立場を(尋ねられれば)表明するわけですが、現に当て逃げ事件が発生してもなかなか捜査が進捗するとは限らないという現実があって、それに対して容疑者候補の勤務先のみならずその取引先にまで電突したりビデオカメラもって勤務先で張り込みするような人々が登場して、「懲戒解雇に追い込みましたが、なにか?」と自慢しているわけですよ。

http://homepage.mac.com/biogon_21/iblog/B1604743443/C1634184641/E20070626094347/index.html

こうした「道義的水準」にてらせば、軍のイニシアティヴで設立されたことが明らかな買春施設における「慰安婦」の募集実態に対して軍の責任が問われるのは当然すぎると思うのですが、いかがですか? 現に軍中枢(すなわち参謀本部ないし陸軍省レベル)でも「誘拐まがいの方法はダメだから止めさせろ」と「通牒」したわけですよね? にもかかわらずその後も同様の事例が存在したとしたら、「止めさせろ」と命じた側、命じられた側に責任は無いわけですか?』 (2007/06/28 01:16)

mutuki 『Apemanてもしかして本当に猿?

あんたが

未成年者に売春させることや強制ないし詐欺的手段によって売春させることは当時の法的・道義的水準にてらしても不適切

と書いたから、誰もそんな事を証明していない事を指摘しただけ、自分で自分の

書いたことが間違いだと言ってりゃ世話ないぜ。』 (2007/06/28 01:22)

散歩 『>Gedolさん。

通知されていると考えるのが妥当ですが、実際に通知された文書は見つからず、その文書がその後どう扱われたかも分りません。

>「ヒドい事してたよね」と「評価」

評価するのは勝手ですが、私の個人的意見を言わせていただければ「なに正義の味方面してるの?」という感じです。

>「これはあくまで起案段階だから、軍が違法な募集をちゃんと取り締まろうと決定したわけではないんだよ」ということになるわけですね?

そうです。どうしてこれで決定したかどうか分るんですか?

警察の取り締まりが行われていた事は分っても、軍が取り締まったかどうかは分かりません。

取り締まりは警察に丸投げで、注意しただけかもしれない。

大体「将来」と書いてあります。

今すぐどうこうしようという話でもない。

つまり、取り締まろうとしたかもしれない。しなかったかもしれない。

そんな事はこの文書からは分らないわけです。

>大部分が「娼婦」だったのですか?

日本人慰安婦の方は出て来ないので前歴は分りませんが、朝鮮人慰安婦はキーセン出身者が多かったと言われています。

>大多数の慰安婦は「募集方法や労働条件に納得」していたのですか?

大多数の慰安婦は糾弾騒ぎに参加していませんが。

そもそもどうして日本人の慰安婦は出てこないのですか?

この文書でも「内地での募集」とかかれていますが、概ね日本人を雇用していたわけですよね。

>未成年者に売春させることや強制ないし詐欺的手段によって売春させることは当時の法的・道義的水準にてらしても不適切

ええ。ですからこの文書でも、委託業者の行状を問題視してますよね。

警察も不法行為を働く業者は取り締まっています。

軍としては本人了解の上で業務について欲しかったわけです。

>へえ、そうなんですか。史料的根拠を示してください。

GHQが慰安所を持っていたこともご存知無いんですか?

>よく言われるように奴隷制を批判することすらできなくなってしまいますよね。

出来ないんじゃないんですか?当時認められていたのならば。

でももし今やったら大問題ですよね。

大体太平洋戦争当時の日本人の地位なんてサル扱いですよ。

今だったら人種差別で批判されるでしょうが、それを今現代になって批判しようとは思いません。

ああ、そういえば最近中国奴隷工場が見つかったそうですよ。

批判すべきなのはこういう案件では無いですか?

>決議可決はまさに自業自得

一部それで騒いでいる方もいらっしゃいますけれど、可決した所でどうって事無いですし。

何を騒いでいるんでしょうね、一体。』 (2007/06/28 01:26)

mutuki 『今回の下院騒動でわかったが、アメリカ人もApemanも一緒。

慰安婦でひどい目にあった婆さんがいる、だから慰安婦制度はひどい制度だ。それを人権意識という。

これがひどい間違いなのはすぐわかるね、何せ慰安婦制度がどういう制度だったか明らかにした人は

いないからね。でも安倍首相はそんなアバウトな話はしていない、もっと精緻に慰安婦制度を話した。

人権意識で細部に目の行かぬ猿のような人が日本軍や日本国をけなすのを我慢できないだけだ。』 (2007/06/28 01:29)

厘斗 『monroさん

興味深いですね。

「そこで、今後さらに新しい警察資料が発見され、それによって必要な変更を施す必要が生じるまでは、もっぱら以下に述べる作業仮説を採用し、その上で考察を進めることにする。すなわち内務省は主として現在知られている警察資料に含まれている諸報告をもとに、前記警保局長通牒を作成・発令し、さらにそれを受けて問題の副官通牒が陸軍省から出先軍司令部へ出されたのである、と。

この作業仮説を前提におくと、和歌山の婦女誘拐容疑事件一件を除き、警察は「強制連行」や「強制徴集」の事例を一件もつかんでいなかったと結論せざるをえない。そうすると、副官通牒から「強制連行」や「強制徴集」の事実があったと断定ないし推測する解釈は成り立たないことになる。また、これをもって「強制連行を業者がすることを禁じた文書」とする自由主義史観派の主張も誤りと言わざるをえない。なぜなら、存在しないものを取締ったりはできないからである。では、いったい副官通牒や警保局長通牒は何を取締まろうとしたのか、そもそもこれらの通達はいったい何を目的として出されたのか、それをあらためて問題とせざるをえない。

結論を先回りして言えば、問題の警保局長通牒は、軍の依頼を受けた業者による慰安婦の募集活動に疑念を発した地方警察に対して、慰安所開設は国家の方針であるとの内務省の意向を徹底し、警察の意思統一をはかることを目的と出されたものであり、慰安婦の募集と渡航を合法化すると同時に、軍と慰安所の関係を隠蔽化するべく、募集行為を規制するよう指示した文書にほかならぬ、というのが私の解釈である。さらに、副官通牒は、そのような警察の措置に応じるべく、内務省の規制方針にそうよう慰安婦の募集にあたる業者の選定に注意をはらい、地元警察・憲兵隊との連絡を密にとるように命じた、出先軍司令部向けの指示文書であり、そもそもが「強制連行を業者がすることを禁じた」取締文書などではないのである。」

「この通牒は、一方において慰安婦の募集と渡航を容認しながら、軍すなわち国家と慰安所の関係についてはそれを隠蔽することを業者に義務づけた。この公認と隠蔽のダブル・スタンダードが警保局の方針であり、日本政府の方針であった。なぜなら、自らが「醜業」と呼んではばからないことがらに軍=国家が直接手を染めるのは、いかに軍事上の必要からとはいえ、軍=国家の体面にかかわる「恥ずかしい」ことであり、大っぴらにできないことだったからだ。このような隠蔽方針がとられたために、軍=国家と慰安所の関係は今にいたっても曖昧化されたままであり、それを示す公的な資料が見つかりにくいというより、そもそものはじめから少ないのは、かかる方針によるところ大と言えるであろう。その意味では、慰安所と軍=国家の関係に目をつむり、できるかぎり否認せんとする自由主義史観派の精神構造は、この通牒に看取される当時の軍と政府の立場を、ほぼそのまま受け継ぐものと言ってよい。

副官通牒はこのような内務省警保局の方針を移牒された陸軍省が、警察の憂慮を出先軍司令部に伝えると共に、警察が打ち出した募集業者の規制方針、すなわち慰安所と軍=国家の関係の隠蔽化方針を、慰安婦募集の責任者ともいうべき軍司令部に周知徹底させるため発出した指示文書であり、軍の依頼を受けた業者は必ず最寄りの警察・憲兵隊と連絡を密にとった上で募集活動を行えとするところに、この通牒の眼目があるのであり、それによって業者の活動を警察の規制下におこうとしたのである。であるがゆえに、この通牒を「強制連行を業者がすることを禁じた文書」などとするのは、文書の性格を見誤った、誤りも甚だしい解釈と言わざるをえない。」

官僚のすることって・・・この解釈が正しいとすると悪知恵そのものですな。』 (2007/06/28 01:36)

散歩 『比較的軽微なことがらについてエライ人の名前で出される文書でしょう。

でなかったら起案して決済なんてするわけ無いじゃないですか。

平たく言えば、下の者が決済印借りて勝手に出す通知文書ですよね。

最初のレスで史料の画像を提示してますよ。


レスを書いているうちに何か長々と事実であるかのように仮説が書かれているようですが。

仮説に証拠能力が無いのはご承知で?』 (2007/06/28 01:48)

厘斗 『科学はこれ全て仮説であります。』 (2007/06/28 01:52)

Phls 『>mutukiさん

>これがひどい間違いなのはすぐわかるね。

全然分からないのですが。どうしてこんな結論になるのでしょう?

>何せ慰安婦制度がどういう制度だったか明らかにした人はいないからね。

歴史学者の慰安婦制度の実態の解明の研究成果(例えば、吉見義明氏の『従軍慰安婦』)をどのようにお考えですか?

>でも安倍首相はそんなアバウトな話はしていない、もっと精緻に慰安婦制度を話した。

「明らかにした人はいない」なら「慰安婦制度がどういう制度だったか」は分からないわけですよね。そんな分からない制度を「精緻に」話すことが出来るのですか?』 (2007/06/28 02:05)

mutuki 『Phlsへ、

慰安婦制度がどういうもだったか吉見義明が書いていると思ったら大間違いだよ。よく本を読んで皆、ほとんど描写していない。彼は資料で判ることはこれとしか書いていない。おまえさんみたいな質問ばっかりの呉呉たこらじゃそれ以前にしらないだろうがね。』 (2007/06/28 03:00)

BigHopeClasic 『http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/4682759523d9bd7cd9f4bed9ed84d9d5

池田信夫センセイの最新エントリですが、「日本国が国家賠償請求されても負けることはない」という事実と、

慰安婦問題とは必ずしもリンクしないということが分からないということは不可解ですね。

国家賠償請求が認められないことを、全ての問題の幕引きと直ちにリンクさせることを

全く疑ってない様子なのですが、そこを疑わずに済む論理を、知性と教養に溢れネットイナゴ駆除の義憤に燃える

池田先生には是非呈示して頂きたいと思っているのですが。』 (2007/06/28 03:54)

Apeman 『mutukiさんはやはり、うちゃさんご指摘のように「猿以下」の読解力しかお持ちでないようで。まあ単に無知なのかもしれませんが。

>あんたが

>>未成年者に売春させることや強制ないし詐欺的手段によって売春させることは当時の法的・道義的水準にてらしても不適切

>と書いたから、誰もそんな事を証明していない事を指摘しただけ、

書いていて自分で恥ずかしくなかったですか? 未成年慰安婦が存在したこと、強制ないし詐欺的手段によって売春させたケースが存在することはいずれも証明されています。他方、大本営がそうしたことを明示的に指示した、などと主張している人間はいない。私はこれらのすでに自明と言ってよい認識を前提にコメントしたまでです。

散歩さん

場当たり的に逃げ回っていて実に見苦しいですね。

>通知されていると考えるのが妥当ですが、実際に通知された文書は見つからず、その文書がその後どう扱われたかも分りません。

で? その認識を前提すると、あなたの最初の二つの投稿における主張は一体どうなるんですか?

>評価するのは勝手ですが、私の個人的意見を言わせていただければ「なに正義の味方面してるの?」という感じです。

お暇があったら

http://homepage.mac.com/biogon_21/iblog/B1604743443/C1634184641/E20070626094347/index.html

コメント欄で、当て逃げ事件に怒りを爆発させている面々にそう言ってやってくださいな。光市干し殺害事件で被告の弁護人への懲戒請求行なったりしている人々についても「なに正義の味方面してるの?」と思います?

>つまり、取り締まろうとしたかもしれない。しなかったかもしれない。

>そんな事はこの文書からは分らないわけです。

これが旧軍にとってはこれっぽっちも有利な材料にならない、ってことはわかりますか?

>日本人慰安婦の方は出て来ないので前歴は分りませんが、朝鮮人慰安婦はキーセン出身者が多かったと言われています。

>大多数の慰安婦は糾弾騒ぎに参加していませんが。

私は「史料的根拠」を示してくれ、と言ったのですが、理解できませんでしたか?

なお、慰安所制度の問題が広く認知されるようになったのは90年代に入ってから、つまり日本の敗戦後50年近くたってからのことであり、その時点で少なからぬ数の元慰安婦がすでに亡くなっていたことが推定できます。第二に、性暴力の被害者がすべて(と言わないまでもほとんど)被害を公に訴えるなどということが現実にあると思っているのですか?

>この文書でも「内地での募集」とかかれていますが、概ね日本人を雇用していたわけですよね。

この文書が作成された段階について言えばその通りでしょうが、それがどうかしましたか?

>軍としては本人了解の上で業務について欲しかったわけです。

さあ、そんな素朴な解釈が成立しますかね。現にこの文書からは、女性の人権に対する配慮は全くうかがえません。あるのは軍の威信に対する配慮であり、せいぜい「社会問題」に対する配慮でしかありませんから。

>GHQが慰安所を持っていたこともご存知無いんですか?

はい。知りません。史料的根拠を示してください。まさか産経の古森記者のヨタ記事を信じ込んじゃったわけじゃないですよね?

>大体太平洋戦争当時の日本人の地位なんてサル扱いですよ。

>今だったら人種差別で批判されるでしょうが、それを今現代になって批判しようとは思いません。

ウワァ…自虐的だなぁ。

>批判すべきなのはこういう案件では無いですか?

「こういう案件は批判すべきではないですか?」ならおっしゃる通りです。真相究明・問題解決のためのブログでも開設されたらどうですか? 応援させていただきますよ。

>一部それで騒いでいる方もいらっしゃいますけれど

いますねぇ。新聞広告出したりした人々が。』 (2007/06/28 11:09)

Apeman 『>何せ慰安婦制度がどういう制度だったか明らかにした人は

いないからね。でも安倍首相はそんなアバウトな話はしていない、もっと精緻に慰安婦制度を話した。

これはもはや論評にも価しないな。』 (2007/06/28 11:10)

Apeman 『>仮説に証拠能力が無いのはご承知で?

「仮説」とか「証拠能力」ってことばの意味がわかってないのがまるわかり(笑) あんたは当初この文書を

>「俺らの雇った奴等はDQNだから注意汁!」

>「やっぱちゃんと選んで雇うべきじゃね?」

と解釈すべきだと主張していたわけですが、いまは「この文書なんてなんの意味も無い」という主張に鞍替えした、ってことでいいですか?

mutuki サンへ

>彼は資料で判ることはこれとしか書いていない。

「書いて」いるなら「描写」してるわけですな。あと、Phlsさんの

>そんな分からない制度を「精緻に」話すことが出来るのですか?

という問いは実にもっともですね。こたえてもらいたいものです。』 (2007/06/28 11:24)

Apeman 『BigHopeClasicさん

これまたひどいエントリですね。

>国家賠償訴訟においては、「公権力の行使」があったかどうかは最大の争点です。

というのは恐るべき事実の歪曲ですよ。』 (2007/06/28 11:29)

BigHopeClasic 『>恐るべき事実の歪曲

一番の壁は国家無答責の法理のはずなんですけどね。

>「公権力の行使」

管理者責任って言葉を知らない中学生並みの脳味噌であることがばれてしまったのでしょうか。』 (2007/06/28 14:30)

Phls 『>国家賠償訴訟においては、「公権力の行使」があったかどうかは最大の争点です。

池田氏の言い分を飲んだとしても彼が主張したいであろう「公権力の行使は無かった」とは言えないはずだと思うんですが。

何しろほぼ全面的に帝国政府なり軍なりが関わっているわけですから、その個々の側面で「公権力を行使している」と看做せると私は思うんですけど……。

「強制連行」もそうでしたけど「公権力の行使」の定義も徹底的に狭くしているように見えます。』 (2007/06/28 20:25)

[][] 大沼保昭「「慰安婦」問題とは何だったのか」 03:19 はてなブックマーク -  大沼保昭「「慰安婦」問題とは何だったのか」 - kmiura  大沼保昭「「慰安婦」問題とは何だったのか」 - kmiura のブックマークコメント

bewaadさんによる大沼保昭「「慰安婦」問題とは何だったのか」の書評

http://bewaad.com/2007/07/03/190/

アジア女性基金の意味。目下の私にとっては、『政府調査「従軍慰安婦」関係資料集成』が無料でウェブ上に公開されているという点。誰もが参照できるので実に役にたっている。

[][][] 下士官、兵、慰安所出入りに関する注意 04:24 はてなブックマーク -  下士官、兵、慰安所出入りに関する注意 - kmiura  下士官、兵、慰安所出入りに関する注意 - kmiura のブックマークコメント

死ぬのはやつらださんのエントリーから転載。

下士官、兵、慰安所出入りに関する注意

http://anarchist.seesaa.net/article/44963178.html

佐々木元勝の『野戦郵便旗』より、旧陸軍のある部隊本部の慰安所に関する一文を紹介する。

逓信省の役人であった佐々木は、昭和12年戦場の日本軍の郵便確保のため、野戦郵便隊の郵便長として上海に渡る。

それによれば、南京陥落までは「慰安所」というのは珍しいものであったという。慰安所が軍で一般化されたのは「南京虐殺事件」以降だということになることに注目したい。

つまり、陸軍としては「南京虐殺事件」によって、兵の統率の為に「慰安所」を重要視したことになったのではないだろうか。

注)原文はカナ文字であり、読みやすいように平仮名とした。

下士官、兵、慰安所出入りに関する注意

特殊な婦人に接することは決して道徳上讃めたことではない。たとえ戦場に在りと雖も、人倫、道徳を破壊して可なりと云う道理は毛頭ない。我々が平素修養に努力するは、戦場に於いて平時修養せし道徳が、益々光輝を発揮せむか為に他ならないのである。然し凡欲の悲しさ、未だ修養が其の域に達せず血気にはやり、脱線行為に出ずる者も皆無でない現状に鑑み、上司に於いて特に是等凡欲徒輩の性欲を適宜に調節し脱線行為を予防し、以て皇軍の威信を間接的に維持擁護せむか為に生じたのが所謂慰安所である。即ち慰安所なるものは一般人の遊興所とは大いに意味を異にするのである。上司は軍威信の維持という大乗的見地に基き、許可せられたる謂わば「粋な御処置」であるから、此処に出入りする者も又上記の趣旨をよく玩味し、誤解或は脱線等の無きを望む。

老婆心ながら左(下)の件を深く胸に刻みつけよ。

一、出入りに関する規定を遵守し、此処に出入りした為に却て軍紀、風紀問題を起こすが如きこと有てならぬ。

出入り希望者は庶務将校を通し男らしく申し出て外出証を受領携行せよ。

一、耽溺は身の破滅である。何処迄も性欲調節という感念を忘るな。

一、独占欲を起し戦友互に妬視するが如きことあるは不可。

一、賤劣貧汚なる行為に陥らざること。

一、兎角秘密は女の口から漏れるものである。出入りの間に卑しくも軍の機密事項を口外するが如きは軍人の価値なし。

一、前後の衛生法を遵守励行し不覚をとらざること。

  (衛生具は医務室より受領携行のこと)

「万一病気に感染したるものは、治癒まで内地に帰還せしめる方針なり」

一、慰安所より帰来後、戦友其の他に如何にも誇り顔に出入中の出来事を吹聴するは、徒に他人の好奇心をそそるものにして一種の罪悪である。特に当部には年少の給仕或は其の他の童貞も居る事なれば此点注意すること。

二月三日

管理部長

マンダレー『駐屯地慰安所規定』解説 19:54 はてなブックマーク - マンダレー『駐屯地慰安所規定』解説 - kmiura マンダレー『駐屯地慰安所規定』解説 - kmiura のブックマークコメント

永井先生のコメント

http://ianhu.g.hatena.ne.jp/kmiura/20070704#c1183524876

キーワードに添付する解説として書き換えました。

ご確認ください。

----------------

解説 「駐屯地慰安所規定」の形式と、そのことが示す慰安所の公的な位置づけに関する留意

 このマンダレーの『駐屯地慰安所規定』については、その内容もさることながら、規則の形式についても次の二点を留意すべきである。

 まず留意すべきなのは、『駐屯地慰安所規定』の表紙にあるように、これがマンダレー駐屯地司令部が発出した軍令(その一種である内務命令)であるという点。 この規定の親規定というべきものが、マンダレー駐屯地司令官である第5野戦輸送司令官が昭和18年10月末に制定した『「マンダレー」駐屯地業務規定』であり(注1)、これもまた駐屯地司令官の指揮下にある諸部隊が駐屯地において守らなければいけない諸条項を定めた軍令である。そしてその第19条において「慰安所ニ関シテハ駐屯地慰安所規定(昭和一八年五月二十六日「マンダレー」駐屯地司令部)ニ拠ルヘシ」と定められている。つまり、マンダレー駐屯地司令官が指揮下にある諸部隊に対して、慰安所の設置・運営・利用については、この「駐屯地慰安所規定」にしたがうべしと命令している。

 軍令とは、軍の指揮系統に属する者あるいはその監督下にある者(軍人・軍属・軍従属者等)を拘束する命令・規則であり、その指揮系統ないし監督下にはない一般人に対しては原則として拘束力をもたない。したがって、慰安所規則が軍令であるということは、このマンダレーの慰安所が軍の指揮系統に属するかあるいはその監督下にあるものであることを示している。

  次に留意すべき点は、この親規定である「「マンダレー」駐屯地業務規定」が制定された1943年10月末の時点で、すでにビルマは独立していた、という点である。日本軍の軍政は廃止されており(注2)、もしも慰安所が純然たる民間の組織であるのなら、その業務に関する行政規則(風俗営業規則)を定めることができるのは、独立したビルマ政府か、そうでなければビルマ駐在の日本大使館もしくは領事館のどちらか(この場合、ビルマ在住の日本人は治外法権をもつことになる)に限られる。つまりビルマ独立後になっても、慰安所規定が軍令で定められていたという事実は、慰安所が軍の組織であったことを示す厳然たる証拠にほかならない。

注1 『史料集成』第四巻の295頁以降に掲載されている。

注2 1943年8月のビルマ独立と同時に日本はラングーンに日本大使館を設置した。

PhlsPhls2007/07/04 02:15テキスト化どうもすいません。
校訂していただいた部分を修正するのは私の仕事でしたのに……。
お手数おかけしましたm(_ _)m

kmiurakmiura2007/07/04 02:41いえいえ。こちらこそありがとうございました。私の校正は
http://ianhu.g.hatena.ne.jp/kmiura/20070622#c1183391534
にありますので、ご確認ください。Phlsさんの確認をとるまえに上げてしまいましたが、修正可能なのでまだなにか気づく点がありましたら遠慮なくどうぞ。

nagaikazunagaikazu2007/07/04 13:54kmiuraさん、Phlsさん

 コメント欄が長くなったので、こちらに書き込みます。

 マンダレーの慰安所規定の翻刻ですが、その後わかった点を補足しておきます。

*1「来鰻者」これは*マン*ダレーの漢字による当て字で、たぶん「鰻○○○」と表記したのだと思います(もっとも○○○の字が何であったかはわかりません)。ですのでここの意味は「マンダレーにやって来た者」です。

*2「村田八朗」は「村田八郎」です。

*3の欄外付記はこう読めます。
「左記厳禁トス
1.将校ノ引率
2.将校、下士官、兵ノ同行
3.不合格者ヘノ登楼」

これは、軍人・軍属が慰安所に登楼する際の禁止事項とみるべきなのか、それとも第2条で言及されている軍人・軍属以外の民間人が利用する際の禁止事項なのか、いずれともとれるので、その点については判断保留です。

第3条「又下士官トアルハ判任文官同待遇嘱託雇員ニ」は「又下士官トアルハ判任文官同待遇嘱託*同*雇員ニ」です。


第11条の「@名」は「藝名」です。
第12条「治療費ハ全テ」は「治療費ハ総テ」です。

別紙第三
「七.「サック」(星秘膏)ヲ必シ」→「七.「サック」(星秘膏)ヲ必*ス*」

◎その他、留意すべき点
 このマンダレーの「駐屯地慰安所規定」については、その内容もさることながら、規則の形式についても留意すべきです。
 と言いますのは、この「駐屯地慰安所規定」は、その表紙の記述からわかるように、マンダレー駐屯地司令部が発出した軍令(の一種である内務命令)です。より厳密に言えば、この規定の親規定というべきものが、昭和18年10月末に制定された「「マンダレー」駐屯地業務規定」であり(『史料集成』の295頁以降)、これはマンダレー駐屯地司令官である第5野戦輸送司令官が制定したもので、これもまた駐屯地司令官の指揮下にある諸部隊が駐屯地において守らなければいけない諸条項を定めた軍令です。
 そしてその第19条において「慰安所ニ関シテハ駐屯地慰安所規定(昭和一八年五月二十六日「マンダレー」駐屯地司令部)ニ拠ルヘシ」と定められています。つまり、マンダレー駐屯地司令官が指揮下にある諸部隊に対して、慰安所の設置・運営。利用については、この「駐屯地慰安所規定」にしたがうべしと命令しているわけです。

 軍令というのは、軍の指揮系統に属する者あるいはその監督下にある者(軍人・軍属・軍従属者等)を拘束する命令・規則であり、その指揮系統ないし監督下にはない一般人に対しては原則として拘束力をもちません。ですので、慰安所規則が軍令であることは、このマンダレーの慰安所が軍の指揮系統に属するかあるいはその監督下にあるものであることを示しています。
 
 さらに言えば、この親規定である「「マンダレー」駐屯地業務規定」が制定された1943年10月末の時点で、すでにビルマは独立していますので、日本軍の軍政は廃止されています。同年8月のビルマ独立と同時に日本はラングーンに日本大使館を設置しました。

 すでに軍政は廃止されていますので、もしも慰安所が軍の指揮系統に属するかその監督下にない純然たる民間の組織であるのなら、その業務に関する行政規則(風俗営業規則)を定めることができるのは、もちろん軍ではありません。独立したビルマ国政府か、そうでなければビルマ駐在の日本大使館もしくは領事館のどちらか(この場合、ビルマ在住の日本人は治外法権をもつことになります)でなければなりません。

 つまりビルマ独立後になっても、慰安所規定が軍令で定められていたという事実は、慰安所が軍の組織であったことを示す厳然たる証拠にほかならないわけです。

kmiurakmiura2007/07/04 20:00永井先生

ありがとうございます。当て字か!とちょっと目からウロコでした。ご指摘の翻刻の(翻刻という単語、はじめて知りました)訂正を行いました。あと、「留意すべき点」は、キーワードの項目に入れたほうがよいと思うので、文体をあらためてみました。下記リンク先をご確認ください。

http://ianhu.g.hatena.ne.jp/kmiura/20070704/1183546476

PhlsPhls2007/07/04 20:00>永井先生
校訂ありがとうございます。
まだ見落としていた小さいミスがあったんですね……(汗)

>Kmiura様
永井先生の訂正に加えて、2点ほど私からも訂正をお願いしたいと思います。
1.一番最初の目次のところが「大四章」となっているので「第四章」と改定してください。
2.些細なことなのですが、別紙第一の「自」と「至」が位置的にずれているのでそこの補正をお願いします。

>Kmiura様、永井先生
提案というか質問というかなんですけど、「政府調査『従軍慰安婦』関係資料集成」に収められてる資料でテキスト化したものがいいものってありますか?ちょっと忙しいので時間はかかりますけど、あればやります。
個人的には、前線に派遣した証拠、露骨に兵站が慰安所を作ったと書いてある証拠、行動の自由を奪っていた証拠とかはテキスト化した方がいいのかなと思うのですが、いかがでしょう?

kmiurakmiura2007/07/04 21:43Phlsさんへ

1の訂正はやりました。2の訂正は、ちょっとうまくいかないので、テーブルのフォーマットにできるかどうかしばらくテストしてみます。とりいそぎのお返事。

kmiurakmiura2007/07/05 07:422のほう、テーブルのフォーマットで再編集したので、ご確認ください。

PhlsPhls2007/07/05 20:45>テーブルのフォーマットで再編集したので、ご確認ください
ばっちりOKです。ありがとうございました。
あと訂正の追加なのですが、第十二条の「総て」の「て」のところが平仮名ですのでその部分を片仮名に変換してください。お手数ですけどお願いします。
それと「表紙」のところの「(他に、ページ上部に、「部隊長 佐田」、「副官 山田」の印、右下に「串尾」の印が判読化)」の部分の「判読化」は「判読可」ではないのですか?

kmiurakmiura2007/07/05 21:19ご指摘ありがとうございます。ずぼらな性格なもので・・・ 二点、訂正します。

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