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43kmiurakmiura   39  インフレの原因について。

lunakkoさん、seabass35さん

lunakkoさん曰く

日本が増産し、それをばらまいた結果であるなら、日本軍が撤退するまでの物価などの資料が必要です。

(これは既に指摘済みのはず)

生憎、出てきている最終的な数値は全て、終戦時……つまり1945年8月……であり、数ヶ月前に現地より日本軍は撤退済みです。

ビルマで経時的な物価指数を追った数字はすでに出ています。お忘れでしょうか。

http://ianhu.g.hatena.ne.jp/bbs/11/54

以下上の引用の続き。

つまり、極端なインフレが生じたのは、日本軍が居なくなったあとである可能性も高いのです

数字を見ればわかりますが、日本が占領下のデータを見ると物価は1年3ヶ月で7倍に跳ね上がっています(註1)。もちろん占領期間をフルに計算したら、長期間なのでより高い値となるでしょう。

上の7倍という数字を用いると、たとえば今、100円ぐらいで買える大根が(現実に100円なのか最近の相場はしりませんが)来年9月には一本700円になっているのです。インフレ以外のなにものでもないですね。後に日本軍が敗退し、lunakkoさんの指摘するすさまじい、いわばハイパーインフレがおこったのです。

こうしたインフレやハイパーインフレが日本軍が乱発した軍票によって起きた、という蓋然性はきわめて高いのですが(bbs:7:31、編集中 註2)、lunakkoさんはそれでは納得できない、ということなのです。関連する論文として検討しよう、ということになっているのが

http://ianhu.g.hatena.ne.jp/bbs/11/47

The Economics of the Second World War in Southeast Asia

Gregg Huff / Department of Economics, University of Glasgow(PDFファイルのリンク

です。(日本語でタイトルは"東南アジアにおける第二次世界大戦経済学")

一方で、lunakkoさんは物資が不足していた、という資料を出す必要がありますね。

kmiura

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註1

1943年12月(物価指数 1718)、1945年3月(物価指数 12700)の二つの時点における物価指数を使った値。

なお略史は

1942年5月末までに日本軍はビルマ全域を制圧

1945年4月23日 英軍、ラングーンを奪回  

註2 リンク先の記述には、グレシャムの法則が適用できるかどうかという理論的な問題がありますが(この部分を書き直す必要あり)、軍票の価値が元の現地通貨に対して(住民は大切に隠していた)どんどん下落した、という事態はほぼ確かです。

[追記]

読みにくかったので、言葉を加えました。

返信2007/06/03 11:15:57