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20nagaikazunagaikazu   18  Re:永井先生へ

なお、私の言わんとするところは、日本が占領したので軍票が出回り、現地通貨の価値が激減した。よってインフレは無かった。です。

 私がおたずねしたのは、直接にはインフレの有無の問題ではなくて、日本軍がビルマで実施した通貨政策の内容にかかわるものであったことを、ご理解ください。

資料は、あなた方の提示した

シンガポール物価指数は開戦時の1941年12月を100とすると翌年12月には352、44年12月には1万0766、45年8月には3万5000と350倍になっている。

特に米は開戦時、60キロが5ドルだったのが、45年6月には5000ドルと一千倍にもなっている。」

という文章です。

 これがなぜ、

前に支配していた国の貨幣を回収し、日本政府の軍票に「入れ替える」ために、大量の紙幣が刷られました。

これは、現地にも通達が行ってますね。両替を嫌だ嫌だといっていた占領地の人々は、交換レートがどんどん変わって損をしていますね。

ということを裏付ける資料になるのかわかりません。

 シンガポールでのインフレを示す事実(物価指数の変化と米の価格上昇の事実)が、なぜ、日本軍が現地通貨の回収をおこなっていたこと、そして現地通貨回収の際の交換レートがだんだんと現地通貨に不利になっていたことを示す資料になりうるのですか。私の理解をこえます。

次に、「南方経済対策要綱」の解釈ですが、ご指摘の◎印の箇所

◎(ロ) 予算上軍票ト日円トハ差当リ比率一対一トスルモ現地物価ノ実状ニ応ジ予算ノ編成上並ニ経理上考慮ヲ払フト共ニ予算ノ実行ニ付各地域別区分計画ニ努メ諸般ノ施策ニ齟齬ナカラシ

は、「予算上軍票ト日円トハ差当リ比率一対一トスルモ」とあるように、軍票ルピー日本円との交換比率

に関する条項であって、軍票ルピーと現地通貨との交換比率ではありません。まして、軍票ルピーによって現地通貨を回収し、その交換レートは徐々に現地通貨に不利となるようにするなどと、どこにも書かれていません。

 逆に、この「南方経済対策要綱」は、軍票ルピーは将来回収するということを明記しています。ここにこう書いてあります。

    (イ) 現地発券制度ヲ可及的速ニ把握スルコトニ努メ之ト軍票制度トノ機能ヲ調整シ逐次統一ニ進ム右ニ伴ヒ現地通貨ニ依リ既発軍票ヲ回収セシムル

 日本軍はいずれ南方占領地に中央発券銀行をつくって、新通貨を発行させ、それによって軍票を回収するつもりだったのであり、軍票をそのまま占領地の通貨として定着させるつもりではなかったのです。実際、ビルマではビルマ政府の成立後にビルマ中央銀行を設立し、新通貨を発券させる準備が進められていました。日本で新しいビルマの通貨を印刷していたのです。もっとも、その新通貨を実際に流通させる前に、日本のビルマ占領体制は崩壊したので、新通貨は日本に眠ったままでしたが。

 ですので、この文書は、lunakkoさんの主張を裏付けるどころか、逆にそれを否定する資料だといわざるをえません。

 ということで、lunakkoさんの独自説を支える資料は存在しないということになります。

返信2007/05/31 00:58:33
  • 20Re:永井先生へ nagaikazunagaikazu 2007/05/31 00:58:33
    なお、私の言わんとするところは、日本が占領したので軍票が出回り、現地通貨の価値が激減した。よってインフレは無かった。です。  私がおたずねしたのは、直接にはインフレの有無の問題ではな ...