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75dempaxdempax   石川康弘研究室 blog 経由

石川康研究室 blog http://walumono.typepad.jp/blog/

『学生たちと「慰安婦」問題にとりくんで』(「子どもと教科書全国ネット21 NEWS」第55号 2007/08/15) http://walumono.typepad.jp/2/2007/09/post_9e7d.html


『安倍「慰安婦」発言をどのように批判していくか』(大阪学者・研究者・大学教職員・院生日本共産党後援会「学研会ニュース」第92号2007/09/07) http://walumono.typepad.jp/2/2007/09/post_d725.html


『「靖国」「慰安婦」摩擦で追いつめられた安倍政権』(しんぶん赤旗2007/09/26) http://walumono.typepad.jp/1/2007/09/post_e59a.html


『学生と学ぶ「慰安婦」・平和問題』(大阪歴史科学協議会『歴史科学』189号2007年9月)p.44-53 http://walumono.typepad.jp/1/2007/10/post_3726.html

5.ゼミの中での学びの工夫[抜粋]


学生たちといっしょに学んでいることのごく要点だけを紹介しておけば,それは次の3つの柱をもっています.


1つは,「慰安婦」制度が日本の政府と軍によってつくられた公的なレイプ推進の制度であったこと等の歴史の事実についてです. 2つは,今日までそのことについての誠意ある謝罪を日本政府が行っておらず,その一方で老いた被害者が謝罪を強く求めているという戦後の日本の政治についてです. 3つは,そうした日本政府の無責任な態度については,この国の主権者である日本国民すべてに責任があるということです. 特に大切なのは,この3つ目の問題を忘れずキチンと話し合うことです.


社会と自分,政治と自分の関係が,いまの若い世代にはプツリと切れている人が多いですから,ここの議論を抜いてしまうと「『慰安婦』の人達は気の毒だ」と心から思っていながらも,それが「でも私には関係がない」という理解と案外簡単に両立することがあるのです. 「現在の被害者の苦しみについては,私自身にも責任がある」. そのことをしっかりと見つめられるようになるには,時間をかけた議論が必要です.


歴史の事実の学びについては,「慰安婦」問題など存在しないという,そういう角度からの見解も正面から時間をかけて検討するようにしています. 現在のマスコミや教育の状況のもとでは,学生たちに対して「つくる会」のような歴史観は,いつでも一定の影響力をもっています. そのときに,「日本政府は謝罪すべきだ」という立場からの文献ばかりを読んでも,じつは問題は解決しません. 「先生はそういうけど,本当のところはどうだったんだろう」. そういう疑問がずっと残ってしまうのです.


この問題を解決するために,私のゼミでは「『慰安婦』はいなかった」「『慰安婦』問題は存在しない」と主張する文献を正面から取り上げ,「ここに書かれていることは本当だろうか」と学生といっしょに疑問をだして,その疑問を学生たち自身が各自もちかえって調べて来て,それを次のゼミで学生たちが報告する,こういうやり方をとっています.


自分で調べ,自分で考え,それによって自分の心の中の疑問をそれぞれが自分で解決していく,そういうプロセスを学生が歩むわけです. ちょっと手間はかかりますが,そこに時間をかけないと「つくる会史観の影響は,本当には払拭できないように思っています.


もうひとつ学びの方法で重視しているのは,たくさんの映像を見ることです. 戦争当時の記録であったり,加害や被害の証言であったり,また「女性国際戦犯法廷」のような「慰安婦」問題の解決にむけた市民の努力であったり,靖国神社遊就館で手に入れてきた,かつての大本営が編集した戦意高揚のためのニュース映画も見ています.


映像を見ることは,戦争のイメージ,人が人を殺すとか凌辱するということの具体的なイメージを得るうえでとても大きな役割を果たします. 私たちの年代の人間が「戦争の悲惨」といったときに頭に思い浮かべることと,若い学生が思い浮かべることとはまったく違った事柄です. それを放っておいたままでは,同じテキストを読んで,話し合いをしても,同じ言葉でまるで違う現実を思い描いているということになりやすいのです.


神戸女学院大学石川康ゼミナール『「慰安婦」と心はひとつ/女子大生はたたかう』(かもがわ出版 ISBN:9784780301045 ) http://www.kamogawa.co.jp/moku/syoseki/0104/0104.html

書評

朝日新聞 2007/07/09 夕刊 http://www.kamogawa.co.jp/moku/syoseki/0104/0104_syohyo_20070710.html

週刊金曜日 2007/09/21 李英哲 http://www.kamogawa.co.jp/moku/syoseki/0104/0104_syohyo_20070928.html

返信2007/10/24 12:03:16
  • 75石川康弘研究室 blog 経由 dempaxdempax 2007/10/24 12:03:16
    石川康弘研究室 blog http://walumono.typepad.jp/blog/ 『学生たちと「慰安婦」問題にとりくんで』(「子どもと教科書全国ネット21 NEWS」第55号 200 ...