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66zames_makizames_maki   65  朴裕河「和解のために」には重大な事実誤認

大佛次郎論壇賞『和解のために』に異議あり

http://www.han.org/a/half-moon/hm130.html#No.956

半月城通信 No.130(2008.1.26)より結論部分のみ転記

(冒頭部分)

受賞対象になったのは彼女の著書『和解のために』ですが、早速この本を読んだところ、特に第4章「独島」は問題が多いことがわかりました。彼女は「(韓国は)日本の主張をきちんと聞いてみるべき」と書いているので、日本の主張を充分研究したつもりなのでしょうが、事実誤認がかなり多いのが実状です。本人もそれを自覚してか、同書の「はじめに」において「第四章で試みた要約があまりにも乱暴に映るかもしれない」と書いたくらいでした。

これは本の性格によるのでしょうが、タイトルが日韓両国の「和解」をうたい文句にしているので、その前提のためにはどうしても日本と韓国がいかに対立しているのかを際立たせる必要が生じます。そのためか、同氏は「日本側の主張」とか「韓国側の主張」などという曖昧な用語を多用し、いかにも韓国側の主張と日本側の主張が竹島独島問題でことごとく対立しているかのような論説を展開しました。同氏は「韓国側の主張」についてはある程度知っているようなのでまだしも、「日本側の主張」に至っては誤謬が多く見られ、とうてい論壇賞にふさわしい論説には思えません。そうした誤謬を具体的に重要事件でみることにします。



(結論部分)

上記以外にも朴裕河氏の誤認は『和解のために』の随所に見られます。それらをすべて指摘すると長くなりすぎるのでこの辺で切りあげますが、朴裕河氏は数多くの誤認をもとに、砂上の楼閣のような独島論を築きあげたようです。その挙句、彼女はこう提案しました。

独島をどちらか一方が占めつつ さらに数十年、あるいはもっと後の世代にまで不和の火種を遺すよりは、互いに歩み寄り共有することのほうがはるかに勝ることだろう。かくして独島が韓日間の平和を象徴する「平和の島」になりうるとしたら、その日は韓日両国がまことの和解へと向かう道に、かつてない大きな一歩を踏み出す日となるに違いない。

朴裕河氏が竹島独島問題に関して正しい歴史認識をもっているのならまだしも、彼女自身も認める「乱暴」な論説の締めくくりとして竹島独島の日韓「共有」を提案したのでは、彼女に率直に耳を傾ける人は少なくとも韓国ではほとんどいないことでしょう。

かくも「乱暴」な論説が受賞するなんて、大佛次郎論壇賞の名が泣くのではないでしょうか。ちなみに、同賞の趣旨はこう書かれました。「論壇賞は21世紀の幕開けを機に、日本の政治・経済・社会・文化・国際関係等をめぐる優れた論考を顕彰すべく設けられました」

誤謬の多い『和解のために』は、日韓両国の「和解」に寄与するどころか、韓国人の憤激を買い、かえって対立を煽りたてることになると憂慮されます。まず問われるべきは、日韓の歴史認識問題ではなく、彼女自身の歴史認識問題であるようです。

返信2008/03/13 18:06:21